2011/04/13

PSPゲームの通信構成

iPhoneなどのWi-Fi準拠のガジェットをPC経由でインターネットに接続する場合、図1の様な構成になります。これはノートPCなどに無線LANアダプタが内蔵されているが、モデムやルータは有線しか持っていない場合を想定しています。

図1

この場合、PC側の無線LANアダプタにAPとして、つまり親機的(*)に振る舞ってもらい、SSIDを発行してもらいます。ガジェット側からは、そのSSIDに対して接続する格好です。

このようにPCとガジェット間で接続が確立出来た上で、無線LANと有線LANをブリッジする事でインターネットへの接続をガジェットと共有できます。このブリッジ機能はOSの標準機能として提供されていると思います。

同様の環境にて、PSPでブラウザを使用する場合や、ゲームのコンテンツをダウンロードする場合もこれと同じ接続形態になります。もちろん無線ルータがある場合はもっとシンプルです。

これに対して、PSPのゲームで対戦や共闘をする場合の接続形態は図2の様に、やや異なります。

図2

PSPのゲームは、対面で2台以上の接続が行われます。そのため、一対一通信ではなく、一対多の通信も必要になります。そのためPSP側が親機として振る舞い、APを設置しSSIDを発行します。

ネット経由でPSPの通信プレイを行う場合、親機のPSPをPC側から探し、PC側が子機としてネットワークにアクセスする形になります。

PSPの発行するSSIDの一例

そのため、普通のブリッジ機能ではインターネット接続を共有出来ず、XLink MHP Tunnelと言った、専用のブリッジ用アプリが必要になります。

*:一般に「ルータ=親機」「アダプタ=子機」と認識されていると思いますが、ここでは、LAN接続のHUB機能を持っているものをルータ、当該機器のLANポートの役割を果たすものをアダプタ、ネットワークを構成する主体を親機、親機に従属する機器を子機としています。