各所でDocsのインタフェース更新に触れ、「タグがフォルダになった」と説明されている。けれどアレは単にフォルダの様な、もっと言えばWindowsのエクスプローラの様な見た目にしただけで、タグとしての機能は健在です。
タグとフォルダによる分類の最も大きな違いは同時に複数のタグ/フォルダに分類できるかどうか、だけど、Docsでは既にフォルダ(とみなされているもの)に入っていても[フォルダに追加]から別のフォルダを選べば同時に2箇所以上のフォルダに分類可能で、これはまさにタグ。
わかっている人はわかっていて敢えて「フォルダになった」と書いているのだろうけど、わからない人がこれを読むとますますわからなくなる。
同じ誤解がGmailでもされています。Gmailの基本的な分類
- [受信トレイ]
- [スターあり]
- [チャット]
- [送信済みメール]
- [下書き]など
これらの分類をフォルダと勘違いしている人が居る。
以前、知り合いにGmailで「自分の送信したメール(送信済みメール)も返事があるまで受信トレイに入れたい」という質問をされた時、私は「[受信トレイに移動]を選べば出来るよ」と答えた。すると知り合いは「移動したいわけじゃなくて、送信済みメールにも残したい」といった追加要望を述べてきたのです。このことから知り合いがGmailの基本分類をフォルダと勘違いしていたのが伺えます。
やってみればわかりますが、[送信済みメール]で[受信トレイに移動]を選んでも[送信済みメール]に残ったまま、[受信トレイ]にも入ります。
Gmailでの[受信トレイに移動]は操作の内容をわかり易くするためのウソで実際に移動しているわけではないのです。正確には[ラベルを付ける:受信トレイ」に等しい。
ぶっちゃけ[下書き]にある下書き中のメールだって[下書き]に入れたまま[受信トレイに移動]を選べば[受信トレイ]に入れられます。解除するには[アーカイブ]。
なので正確には
- [受信トレイに移動]=[ラベルを付ける:受信トレイ]
- [アーカイブ]=[ラベルを削除:受信トレイ]
これらはGmailにメール管理ツールとして基本的な機能を提供するための特殊なタグ(*1)に過ぎません。
話しは飛びますが、現在のタギング可能なサービスに対する不満としてこちらの方に私も賛成です。
フォルダとタグ ≪ u-ch- 『フォルダ式』分類ではフォルダの下にフォルダもファイルも入れられる。
- 『タグ式』分類ではタグの下にはファイルしか入れられない。
タグにタギングしたいです。
*1 Gmailでは正確には『ラベル』ですね