2006/10/28

デスクトップ検索でスパイ?

最近、Googleの検索履歴に見覚えのない単語をちらほら見かけるのですが、どうも知り合いのPCでGoogleのサービスを説明しようとしてログインした情報が残っていたようです。 私のアカウントでログインしたままになっているブラウザで持ち主がググると、私の検索履歴にその人の検索結果まで(当然)記録されてしまいます。 これって悪用できますよね。例えば、始めから捨てるつもりのGmailアドレスを取得して、ネットカフェなどでログイン。パーソナライズドホームが表示されないようにした後、放置。 これで後からその端末で誰かが検索すれば、検索履歴が残ります。自宅のPCから同じアカウントでログインすれば履歴は閲覧自由です。気づいた誰かがログアウトするか、Cookieがクリアされるまで簡易スパイウェアのように利用できてしまいませんか。 このブログを見に来るような方は、(洗剤を探していて迷い込んだ方でもない限り)技術系の人が大半だと思うので「そんなもん気づくだろ」と思われるかもしれませんが(私もそう思いますが)実際、私の知り合いは気づいていないようです。そこら辺いかに気づかせないか、はハッキングとフィッシングの問題だと思うのでここでは置いときますが。 Googleデスクトップ検索などがスパイウェア的だという警告の大半は、 ・自分の意思でインストールした人が他人に端末を利用される ・ログアウトし忘れた共用端末でアカウント情報を他人に見られてしまう ・オンラインの情報がシステム欠陥により漏洩 ・「Googleが」情報を収集するためのスパイウェアじゃないか? といった「利用者の情報がどれだけ他人に漏れないか」という視点で語られますが、「あえて他人に利用させる」というのは考えたこともなかったので不謹慎かもしれませんが、ちょっと新鮮です。 やってることはまんまスパイウェアですが、なまじスパイウェアに分類されていない分、気づきにくくて怖いです。 世の悪人は素人が今更ながらに気づく、こういった問題を先回りして見つけていくんですかね。