2009/08/21

AirMac Expressでブリッジする

AirMacをルータ(PPPoE+DHCP)の役目にしても良かったんですが、コンシューマ機のオンライン対戦ゲームで無線はやめた方が良い(ラグが酷くて相手に迷惑)ということで、有線LANルータを挟む事にしました。実際にはゲーム機はまだ繋いでません(故障中)。

アドホックの時は、無線LANアダプタと有線LANポートが両方ノートPC上にありました。ブリッジしたい接続がノートPC上にあったので、ノートPC上でブリッジの設定をしましたが、今回はAirMacのWANポートとAirMacの無線LANポート(チャネル?)をブリッジしたいので、ブリッジ設定はAirMacの設定で行います。

躓いたのは2点

  1. AirMac Expressの初期設定
  2. DHCP使ってるのにIPが競合

最初にDHCPで構成した際、確認できた範囲では、

デバイスIP
有線LANルータ192.168.11.1
無線LANルータ192.168.11.2
ノートPC192.168.11.3
iPhone192.168.11.6
とIPが競合しているようには見えなかったんですが、iPhoneのWi-FiがONになるたびにノートPC側に警告が出て邪魔なので、手動で割り振りました。
手動IP割り運用ルール
ポートIP使途/備考
WANポート192.168.11.  1有線ルータ。PPPoEはON、DHCPはOFF
 LANポート1192.168.11. 10無線ルータ。PPPoE、DHCPともにOFF
  チャネル1192.168.11. 11ノートPC
  チャネル2192.168.11. 12iPhone
 LANポート2192.168.11. 20ゲーム機(予定)
 LANポート3192.168.11. 30未使用
 LANポート4192.168.11. 40未使用

AirMacExpressの初期設定
  1. 配線等は予め最終的な形態で整えて、AirMacの電源を入れる
  2. 利用可能なワイヤレスネットワークからAirMacを見つけて[接続]する

    初期状態ではオープンなキーなしのネットワークになっています。

  3. 名前の後ろの英数字6桁とAirMacID(=Macアドレス)の下6桁を確認

    無いとは思いますが、ご近所でAirMacの初期設定を行っている人が他にも居るかもしれません。AirMac本体に貼ってあるシールに書いてあるAirMacIDと一致するか確認します。

  4. AirMac付属のCDからAirMacユーティリティをインストールし起動

    AirMacが自動で検出されると思います

  5. 本来ここで、[続ける]か[自動設定]で良いと思うのですが、なぜか私の環境では続けられませんでした。

    セキュリティソフトの影響うんぬんという話もありましたが、切っても駄目でした。

  6. 仕方ないので、[ファイル] > [その他の設定]からIP指定で開く
    • AirMac Expressの初期設定はIPが"10.0.1.1"、パスワードが"public"
    • "10.0.1.1"は[接続]後に無線LANアダプタのゲートウェイがその値だったため
    • "public"は本体同梱の取説の、工場出荷状態にリセットする項に書いてありました
  7. [AirMac] > [AirMac Express]でAirMacの設定を変更する
    [AirMac Express パスワード]"public"に変わるパスワードの設定箇所
  8. [AirMac] > [ワイヤレス]タブでネットワークの設定
    [ワイヤレスのモード]有線LAN配下に無線LANを組むので"ワイヤレスネットワークを作成"を選択
    [ワイヤレスネットワーク名]=SSID
    [無線モード]ノートPC内臓アダプタが.11bのため、"802.11n(802.11b/g互換)"を選択
    [ワイヤレスセキュリティ]"WPA2 パーソナル"="WPA2-PSK"
    [ワイヤレスパスワード]=ネットワークキー
  9. [インターネット] > [インターネット接続]でルータとしての設定
    [接続方法]PPPoEは有線ルータでONにしているので、ここではOFF(="Ethernet")を選択
    [IPv4の構成]DHCPの自動構成でバッティングするので、"手入力"を選択
    [IPアドレス]以下、前述の運用にしたがって入力。IPを忘れると以後この画面が開けなくなるので、AirMacのリセットする羽目に。
    [Ethernet WANポート]有線ルーター~AirMac間はLANケーブルで繋いでいるので"自動"を選択。"Ethernetは無効"を選ぶと有線ルータが見えなくなります。
    [接続共有]ルータ的機能(PPPoE,DHCP)は使わないので"切(ブリッジモード)"を選択
  10. [更新]を押して再起動する

    再起動後に接続を試みますが、接続できません。検出すらできなくなります。

無線LANアダプタの設定
  1. [アソシエーション]タブで、AirMacと同じSSID、認証方式に設定する
  2. [接続]タブで、自動で接続にする
  3. IPを手動で割り振るため、ワイヤレスネットワークのプロパティを開く
  4. "インターネットプロトコル(TCP/IP)"のプロパティを開く
  5. 前述の運用にしたがって入力
iPhoneの設定
  1. [設定] > [Wi-Fi]を開き、AirMacの接続を見つける

    プロファイルは前回の方法でインストール済み

  2. IPを手動で割り振るため、右矢印">"をタップして詳細を開く
  3. [IPアドレス]を静的に変える
  4. 前述の運用にしたがって入力

    無線LANのアクセスポイントはAirMac Expressですが、インターネットへのゲートウェイなどは有線LANルータになります。ルータとDNSは有線LANルータのIPを設定します。

念のため、iPhoneのsafariで大元の有線LANルータの管理画面を開いてみます。 見れてるということは多分大丈夫かと思います。

ちなみに、回線はBフレッツなので有線LANでは実測40Mbps程度でした。が、内蔵無線LANアダプタが802.11bしか対応していないので、無線LANだと実測3.5Mbps強でした。

去年に一度、AirMac Express+802.11n対応アダプタ、という構成にした事があったのですが、その時は30Mbps程度だった気がします。(その時の機器は人にあげてしまったため今は手元にありません)

格段に遅くなっているわけですが、実際にブラウズに限って言えば体感速度に全く差が有りません。Gyaoやyoutube等の動画コンテンツでも遅延はありませんでした。35Mbps以上遊ばせていたみたいです。

計測はSPEED TESTで行いましたが、iPhoneのsafariからも使えました。

ノートPCでは3.5Mbps前後で安定しますが、iPhoneは1.5Mbps~10Mbps弱までマチマチです。

参考